墓じまい・改葬を考えたら、まず最初に家族・親族との話し合い
墓じまい・改葬というと、まず、皆さんは何を思い浮かべられますか?
・今のお墓がある住職との話し合い
・ご遺骨のお引越し先のお墓探し
そんな感じでしょうか??
たしかに、これらも重要ですが、それ以上に、お墓のお引越しを考えるときに重要なことがあります。
それは、家族・親族との話し合いです。
ご自身のことに置き換えていただければ、容易に想像できるかと思います。
例えば、自分の両親や祖父母の他に、遠縁の親戚のご遺骨も納骨されていることもあります。
その遠縁の親戚とご縁の深い親戚が知らないうちに墓じまいを済ませてしまった場合、
あなたが、その遠縁の親戚の方とご縁の深い親戚だったとしたら、どう思いますか?
墓じまい自体はやむを得ないと思えても、ご遺骨のお引越し先がお参りしにくい場所だったらどうでしょうか?
まず、家族・親族との話し合いがいかに大切であるか、お分かりいただけるのではないでしょうか?
墓じまい・改葬というのは、とてもセンシティブな問題もはらみますので、まずは、家族・ご親戚としっかり話し合いをされることをお勧めいたします。
家族・ご親族との話し合いをする際の注意点
ご家族やご親戚と言っても遠方にお住まいの方もいらっしゃると思います。
何回も集まることは難しいと思いますので、一度の話し合いでポイントを押さえた話をする必要があります。
家族・ご親戚の方と話し合いをする際の主な注意点は以下になります。
墓じまい・改葬をする理由を明確にする
まず、「なぜ、墓じまいや改葬をするのか」、その理由を明確にし、家族やご親戚の方々と相互に理解しあっていることが必要です。
例えば、「お墓が遠方にあって、維持・管理できない」「お墓を継ぐ人がいない」「近くの墓に引っ越しすることで手厚く供養したい」など
ご遺骨のお引越し先での埋葬方法を考える
・お引越し先のお墓を承継する人がいるのか、いないのか
・お引越し先でお墓を建てるのか、お墓を建てないのか
これらによって、ご遺骨のお引越し先でお墓を建てるのか、永代供養墓にするのか、納骨堂にするのかなどが決まります。
ご遺骨のお引越し先の場所を考える
・ご遺骨のお引越し先を家族の誰かの家の近くにするのか、先祖代々の土地にするのかなど、お引越しする土地を考えます。
・ご遺骨のお引越し先は、民間霊園、公営墓地にするか、それとも、お寺や宗派の本山にするかなど、お引越しする施設を考えます。
どのご遺骨をお引越しするのかを考える
・すべてのご遺骨をお引越しするのか、それとも、一部のご遺骨のみをお引越しするのかを明確にしておく必要があります。